株式会社大里

導入から3年半で19,000商品 64,000ショットを撮影。約3,500,000円の人件費節約に成功

大里様

事業概要とご利用の部署について

ねじを中心にホームセンター向けのDIY商品、店舗内装向けの装飾金具、工場・工務店向けの締結部品・工業部品の販売を行なっています。自社EC販売用・顧客への商品情報提供・社内の商品データベースへの利用を目的にパートタイム従業員1名で週18時間程度かけて商品撮影をしています。

ねじの撮影は後編集が大変。選任を当てるのも難しかった

ねじという商品の特性上、取扱品が多品種にわたり、なおかつ商品画像とするためにねじ山部分の背景を切り抜く作業に非常に時間がかかっていました。ECでもねじを販売しているのですが、上記の理由により商品掲載のペースが遅いことが課題となっていました。
また、当時EC・WEB関連の部門が単独で成立する規模ではなかったため、人員の確保も課題となっており、切り抜きサービスの利用などの代替手段を探していたところ、アルファショットにたどり着きました。

大里様撮影 商品画像3
大里様撮影 商品画像5
大里様撮影 商品画像4
大里様撮影 商品画像6
大里様撮影 商品画像1
大里様撮影 商品画像2

導入前は自作のライトボックスで撮影し、フォトショップで切り抜き

商品撮影自体はOrbitvu Japanの製品を導入する以前から行っておりました。
機材は白塗りの箱(カラーボックスのような物)に白布を垂らして、中に被写体を置きコンデジで白背景の画像を撮影した後にフォトショップで切り抜きを行っておりました。
撮影は設計開発部員によるもので3名程度で空いた時間におこなっていました。
ねじ部の細かい切り抜きが必要な場合も多く、撮影時間も含めると1枚当たり10~15分ほどかかっていました。背景も白布をかけてはいましたが、真っ白ではなく金属特有の反射もあるため、フォトショップで自動的に切り抜くこともできませんでした。

導入の決め手は画質と抜群の撮影効率

画質が良い点に加えて、撮影効率が抜群に良くPC操作やカメラ操作に慣れていなくても短時間で操作を習得できる点がALPHASHOT 360導入の決め手となりました。フォトショップなどのソフトウェアの使用経験や特殊な技術が不要という点もありました。外注する場合に比べ、社内作業であれば思い通りの画像が得られるまでスピーディーに何度もトライできる点も評価に繋がりました。またオービットブイユージャパン社のショールームにて実機での撮影体験を複数回ご対応いただけた点もポイントでした。

大里様撮影風景

短期間で切り抜きができ、初心者でも戦力になる

ALPHASHOT 360を使用した商品撮影の魅力は、短時間で切り抜き作業ができ、初心者でも短期間で戦力化できるところが特に魅力的に感じました。

撮影効率という点では、テンプレート(照明やカメラ設定を記憶する機能)やゴースト(撮影アングルを透かして重ねる機能)などの機能が整っている為、多品種を流し撮りしていけるところが気に入っています。また、ビニールなどの透明部も表現でき背景色を自由に変えられる点も良かったです。対応しているカメラの選択肢が多くカメラ・レンズの組み合わせ次第で様々な撮影に対応できる点もポイントです。

撮影後の編集において良かった点としては、ソフトウェア内でそのまま色味の調整なども直観的な操作で柔軟に対応できる点です。また、仕上がり画像としてファイルを保存する際には、予め自社の仕様に合わせて設定を施しておくことができるため、保存まで含めて流れ作業化できる点も良かったです。

約1カ月で実運用が可能

オービットブイユージャパン社のスタッフによる納品時のレクチャーで直接操作の説明を受けた3名でまずは2週間程度試験運用を行いました。最初にテンプレート作成、照明調整、画像角度や保存先などのルールの策定を行いました。その後にパートタイム従業員1名を担当として配属し、OJTで3~4日程度かけて社内的にトレーニングを行いました。1か月程度は分からない部分やマニュアル外の操作に関する質問などがありましたが、その後はほとんで1名で運用できています。

利用用途は多岐に渡る

自社のECとデータベース用、顧客から依頼のある画像(例えばECやカタログ掲載用)のほか、既存の取引先の撮影代行などにも利用しています。

撮影はパートさん。1商品当たり3~5ショット

ALPHASHOT 360の導入後はパートタイム従業員1名に週3日で計18時間程度の撮影をお願いしています。
カメラはフルサイズの一眼レフに標準ズームレンズを付けたものを使用しており、商材の材質や包装の種類に合わせてテンプレート(照明やカメラの設定)を20種類ほど用意して使い分けています。
撮影は静止画のみで1商品当たり3~5ショット程度で、画像は1枚目が正面・フォルダ1に保存、2枚目が側面・フォルダ2に保存、、、という形で撮影角度ごとに保存先を分けて管理するようにしています。

また撮影時には別途エクセル表に重量・寸法情報を入力して商品データを蓄積するようにしています。(今後はこの機能が欲しいです)別途社内で商品管理システムと連動した検索ツールを作成し、品番またはJANコードを入力することで画像の呼び出しができるようにしています。
上記ツールで拡張子やピクセルを指定した出力ができるほか、画像の有無の確認→撮影未了リストの作成なども行っています。

大里様撮影風景

導入から3年半で19,000商品 64,000ショットを撮影。約3,500,000円の人件費節約に成功

時間面での効果

導入前(計算上)
撮影+切り抜きで15分程度x64,000枚=16,000時間
⇒ 約2,000営業日(フルタイム8時間換算)
導入後(実測値)
週3日計18時間x3年半=3,280時間
⇒ 約410営業日(フルタイム8時間換算)

導入後の運用は軌道に乗るまで数か月かかっており、担当者も別業務を行うことがあるため、実際の作業時間はもっと短いかと思います。

費用面での効果

内製の場合
16,000時間x時給¥1,500(フォトショップ経験者に限定)として=¥24,000,000程度
外注の場合
社内で撮影→画像送付→外注切り抜き約200円と想定=¥15,000,000程度
⇒導入後は人件費換算で約¥3,500,000程度の節約に。

近年はECサイトを主とする顧客も増えており、その場合は商品導入時に画像が必須です。
画像が準備できている=多くの顧客とすぐに取引が開始できるという利点を考えると、上述の単純な計算以上に効果があったと感じています。

今後の展望や事業戦略

取引先でもECに取り組む企業が増え、画像の需要についてはさらに高まっていると感じています。実際に撮影代行のご依頼を受けることも増え、事業化とまではいきませんが多くの取引先にご活用いただいています。今後も同様の傾向は続くと思いますので、より多くの商品の魅力ある画像を効率的に蓄積することが将来的にも強みになると考えております。