インターネットで商品を販売するうえで重要な役割を果たす商品画像。楽天市場やAmazonをはじめとしたECサイトへ掲載する際には商品画像の良し悪しによって売り上げが左右されるといっても過言ではありません。また、ECサイト以外にもWEBページへ掲載する商品のバナー広告を作る際に商品画像は必要不可欠な存在です。

実際に商品の写真を撮影して画像データを編集する際には、実は背景が透明な画像を作ったほうが良いとされています。なぜ背景が透明な商品画像を作る必要があるのでしょうか。その理由を紐解いていくと、さまざまなメリットが見えてきます。

一枚の商品画像を多様な用途に応用できる

楽天市場やAmazonなどのECサイトへ掲載する商品画像は複数枚登録するのが一般的です。1枚、2枚といった少ない商品画像だと商品の魅力が十分伝わらず、販売機会を逃してしまう結果にもなりかねません。

商品画像をさまざまなバリエーションで撮影し、都度ECサイトへ掲載するという方法もありますが、撮影の手間やコストを考えると決して良い方法とはいえないでしょう。そこでおすすめなのが、最小限の商品写真を撮影し、加工したうえで利用するという方法です。まずはどのような画像に加工して応用できるのか、いくつかの具体例を見ていきましょう。

サムネイル画像・メイン画像

商品の顔ともいえるのがサムネイル画像やメイン画像とよばれるものです。楽天市場やAmazonで商品を検索したとき、複数候補がある場合に一覧リストとして表示されます。

このときに表示されるのがサムネイル画像やメイン画像です。数ある商品画像のなかでももっとも多くのユーザーの目に触れるものであるため、商品の特性やデザインなどが正確に伝わり、分かりやすい写真が理想的なサムネイル画像やメイン画像であるといえるでしょう。

商品の利用シーンなどの合成画像

アパレル商品や家具など、生活に身近な商品の場合は実際に着用した状態や設置されている写真があると分かりやすいでしょう。また、家電製品や家電小物類、収納グッズなどは実際に利用しているシーンの画像があれば用途がイメージしやすいです。

商品によっては画像をわざわざ撮影しなくても、商品画像を合成することによって利用シーンの画像が完成します。特に家具や大型家電などはインテリアの雰囲気とも合わせやすいため合成画像が重宝します。

バナー広告などの画像

ECサイトへ商品を出品する以外にも、同時にWEBページへ商品の広告を掲載するケースも多いです。このときに必要不可欠なのがバナー広告用の画像です。WEBサイトの脇や下部分に写真付きの広告が表示されているのを見たことがある方も多いと思いますが、まさにここに表示されるのがバナー広告です。

ECサイト用のサムネイル画像やメイン画像と同様、多くのユーザーの目に触れる画像です。また、バナー広告は写真以外にもキャッチコピーやセールスの文言を記載するケースも多いため、加工しやすい画像を用意しておかなければなりません。

背景が透明な画像であることのメリット

背景が透明な画像であることによって、どのようなメリットが考えられるのでしょうか。1枚の商品画像を多様な用途に応用することを前提に得られるメリットをいくつかご紹介します。

編集がしやすい

商品写真をさまざまなバリエーションに加工する際、背景色がある画像よりは透明な画像データのほうが加工しやすく、用途に応じて使い分けがしやすいというメリットがあります。

たとえば、サムネイル画像やメイン画像は白背景色が基本となります。撮影時の背景色がグレーや黒の場合、背景色を一旦透明に編集してから調整する必要があります。そのような手間をなくすことができるため、背景色がある画像よりは透明な商品画像のほうが編集しやすいといえるでしょう。

画像フォーマットとしてさまざまな用途に応用できる

たとえばアパレル商品の場合、複数のカラーバリエーションをモデルに着用させて撮影するには手間とコストがかかってしまいます。さらに、新たなカラーバリエーションが登場した際に都度撮影するのもコストが増大することでしょう。

また、大型家具の場合はスタジオまで家具を運んで撮影すること自体が人件費や時間、コストの無駄に感じてしまいます。透明な背景色の商品画像を一枚用意しておくことで、サムネイル画像から利用シーンまで編集を前提としたベース写真として利用することができます。

複雑な形状の商品画像の加工が楽になる

網目状のデザインが施された雑貨や複雑な形状のアクセサリーなどは、背景色の透明化の編集において膨大な労力を必要とします。小さな隙間から見える背景色を細かく調整する作業は決して簡単ではなく、編集に長い時間を要するものです。

先ほどご紹介した内容とも少し重複しますが、特に複雑な形状の商品の場合は編集用のベースとなる画像を一枚用意しておくだけで、その後の編集時間が大幅に短縮できるはずです。

ECサイトへ掲載する商品画像と広告用画像の違い

背景色が透明な商品画像を用意しておくことでECサイト向けの画像から広告用の画像まで幅広く対応できることをご紹介してきました。しかし、ECサイト向けの商品画像と広告用の画像では求められる編集テクニックも異なるものです。透明な背景色の画像を作成した後、ECサイトと広告用画像ではどのような編集を加えるのでしょうか。それぞれのパターン別に特徴を紹介しましょう。

ECサイト用:サムネイル画像・メイン画像は白背景

楽天市場、AmazonいずれのECサイトにおいても、サムネイル画像やメイン画像に使用できる背景色は白色のみです。撮影時に白背景の写真を撮影したとしても、影や光の当たり具合によっては白背景と認識されない可能性もあります。

そのため、もっとも確実なのは商品と背景を切り離し、背景色だけを白色に編集するという方法です。これによってカメラやレンズ、光の加減などで生じる色の認識差を解消することができるでしょう。

ECサイト用:複数の画像を用意する

ECサイトで購入する商品を選ぶとき、いくつかの写真を見ながら候補を絞り込むユーザーが圧倒的に多いです。サムネイル画像だけで判断するユーザーは少なく、商品写真が多ければ多いほど商品の購入確率は高くなるといえるでしょう。

ただし、楽天市場もAmazonも一商品あたり登録できる画像の数には限りがあります。利用シーンが分かるような画像はもちろんですが、側面や裏面、パッケージの画像など、商品を手にとっているかのように多方が把握できるバリエーションを用意することがおすすめです。

広告用:画像にはテキストの編集が必要不可欠

ECサイトのサムネイル画像やメイン画像には白背景が指定されている他にも、テキストや枠線などを加えてはいけないという厳しい基準があります。しかし反対に、WEBサイトに掲載する広告用のバナー画像にはテキストや枠線、背景色などを工夫して目立たせなければなりません。

商品画像という共通する部分以外を透明な背景色にすることによって、広告用画像のレイアウトや編集がしやすくなることでしょう。

まとめ

今回ご紹介してきたように、商品画像の背景を透明にすることで「商品画像の編集作業がしやすくなる」ということが大きなメリットとして挙げられます。インターネットを介して商品を販売したり、サービスを提供したりする際には、ECサイトのほかにもバナー広告などを作成するケースがあります。

そのような複数の用途を想定し、あらゆる場面での利用を前提に考えることで商品画像の編集作業は簡素化することができるでしょう。

この記事を書いた人
ニシムラヒロミツ
フリーランスライター。 大手通信キャリアでの営業、エンジニアを経験後、ライターとして独立。インターネット、スマホ、IoT、ロボットに詳しいです。 趣味はライブ、フェス、ライティング。月1ペースでライブに足を運びます。 生鮮食品以外のものはネット通販を利用するほどのECサイトヘビーユーザー。 ユーザーの立場を忘れずに質の高い情報を発信していきます。