編集力で決める!売れる商品画像の作り方(ジュエリー編)

編集力で決める!売れる商品画像の作り方(ジュエリー編)

プレゼントの定番であるジュエリーは、ECサイトが扱う商品のなかでも人気のある商品です。数千円程度の手頃なものから、数万円以上の高価な商品まで多種多様な商品が販売されています。

ジュエリーの命である高級感をアピールするために、商品の持つ魅力を最大限伝えなければなりません。ECサイトにおいてジュエリー商品を魅力的に見せる商品画像の作り方は重要で、売り上げをも左右するポイントでもあります。

そこで今回は、ジュエリー商品の画像の作り方について、編集という視点からいくつか具体的なポイントをご紹介していきます。

 

ジュエリー商品の写真編集で意識すること

ジュエリーの商品画像の編集方法をご紹介する前に、編集の目的や方針などを理解する必要があります。まずは、どのようなポイントに意識して編集に臨むべきなのかをご紹介していきましょう。

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アクセサリーの用途が明確に分かるようにする

ジュエリー商品のなかにはリングやネックレス、ピアスやイヤリング、ブレスレットなど、多種多様な用途の商品が存在します。まずはその商品が体のどの部分に身につけるアクセサリーなのか、画像だけで直感的に分かるようにしましょう。

リングやネックレスなどの場合、商品によってはダイヤモンドや真珠などをトップにあしらったものも多いです。もちろん、商品の価値を左右する重要な部分であり、多くのユーザーは詳しく見たいと思っています。

しかし、商品の一部分にフォーカスするあまり、全体像が見えづらい商品画像は決して良い例ではありません。全体的な画像はもちろん、実際に身につけている画像も用意することで用途が明確になります。

商品の用途が分かるようにするということは、もっとも基本的なことではありますが、撮影や編集に没頭するあまり肝心の部分が分かりづらくなってしまうケースも少なくありません。初歩的なことであるからこそ、つねに忘れないように心がけておきましょう。

色合いを正確に伝える

写真の編集作業において、コントラストや明るさなどの調整をする場合も多いですが、商品の色合いが正確に伝わるように心がけましょう。商品を良く見せようとするあまり、もともとの色合いから大きく印象が変わってしまうほど過剰な編集をしてしまう人も少なくありません。

映り込みに注意する

ジュエリーの写真を撮影する際に、商品によっては周囲の風景が写り込んでしまうケースがあります。特に真珠やシルバーなど、表面の艶によって光を反射しやすい素材の場合は特に注意が必要です。

写真を撮影する際にある程度注意することで映り込みは防ぐことができますが、写真を編集する時点で気付くことも多いもの。アクセサリー自体に周囲の景色が写り込んでしまうと、商品そのものの色合いや艶感も分かりづらくなってしまうことがあるため、編集の時点で映り込みが判明した場合は、塗りつぶしや切り取り、ぼかしなどによって加工しながら試してみましょう。

ジュエリー写真に使える編集テクニック

実際にジュエリー写真を編集するにあたって実用的なテクニックをいくつかご紹介しましょう。今回ご紹介するテクニックは高度な専門知識も必要とせず、基本的な編集方法ばかりです。

編集ソフトによって若干の操作方法の違いはありますが、どのような編集ソフトを使っても対応できるものを集めてみましたので、編集作業の参考にしてみてください。

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トリミングでモデル写真の一部を拡大

ジュエリー商品をモデルに着用させて撮影するケースも多いです。モデルが着用している写真を載せることによって、その商品がどのような用途として使用するものなのか一目瞭然で判断できます。

しかし一方で、モデルに着用させることによって生じるデメリットも。それは、商品そのものが目立たなくなったり、詳細なディテールなどが分かりづらくなってしまうことです。

例えばネックレスの場合、モデルの胸元から上の部分を撮影することが多いですが、どうしてもアクセサリー自体が相対的に小さく写ってしまいます。もともとジュエリー商品のなかには主張しすぎないようなコンセプトの商品も多いため、実際に身につけたときに商品そのものが目立ちづらくなることは当然のことでもあります。

このような場合に使えるテクニックの一例として、全体的に引きの写真を載せると同時に、アクセサリーの部分をトリミングによって拡大する手法があります。実際の使用感を伝えると同時に、あくまでも主役はジュエリー商品であるということをアピールするためには有効な方法といえます。

サイズをテキストで補足表記

実際に手にとって実物を見ることができないことで、ECサイトでは商品の大きさがイメージしづらいというデメリットがあります。

そこで有効なのが、商品のサイズを補足する情報を表記するという方法です。真珠のネックレスなどの場合は真珠の直径のサイズであったり、ダイヤモンドをあしらったリングやピアスなどの場合はカラット数を表記したりと、ジュエリーの価値を大きく左右する情報はできるだけ正確に伝えるためにも数値で表現したほうが親切です。

シャープで輪郭を強調

サイズが小さいジュエリー商品は、ピントが合っていてもカメラによっては輪郭がぼやけて写ってしまうことも少なくありません。

そのような場合、シャープを強調することで商品の輪郭をはっきりと表現する方法があります。商品単体を撮影した写真であればピント合わせは簡単ですが、モデルが装着した状態の写真を撮影すると商品の輪郭が分かりづらくなってしまうことも多いため、自動選択ツールなどで範囲を指定した後、シャープの機能で輪郭をはっきりさせるテクニックが有効です。

ジュエリーの種類に応じた編集例

一口にジュエリーといっても、さまざまな商品が存在します。商品画像を編集する際のポイントも、ジュエリーの素材や形状、大きさによっても異なるもの。

ジュエリーの種類に応じた編集例を把握しておくことによって、素材の良さを最大限に引き出すことができます。今回はジュエリーの素材として代表的な、真珠、ダイヤモンド、シルバー、ゴールドを一例にご紹介していきましょう。

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真珠は温かみのある輪郭に

真珠の最大の魅力は、表面の独特のなめらかさです。シルクのようなきめ細やかな質感は、ほかの素材では出せない魅力。真珠独特の質感を活かすためには、輪郭を強調しすぎず、温かみのある雰囲気を残したほうが魅力が伝わりやすい傾向にあります。

また、白真珠の場合は黒の背景色が、黒真珠の場合は白の背景色のほうが映える印象があるため、素材によって使い分けてみるのも効果的です。

真珠の価値を決定付ける大きさの表記も忘れないように表記しておきましょう。

ダイヤモンドは透明感を強調

ジュエリーの王様ともいえるダイヤモンドは透明感が命です。見る角度や光の反射角によって変化する輝きは、ダイヤモンドにとって最大の魅力。

ダイヤモンドの透明感を強調するためには、背景色を黒に統一したり、シャープで輪郭を強調したりといった方法が効果的です。

また、小さなサイズであっても存在感のあるダイヤモンドは、商品単体での拡大画像だけではなく、ぜひモデルが着用した写真も活用してみましょう。一際存在感のあるダイヤモンドの輝きは、身につけて初めて魅力が発揮できるものです。

シルバーやゴールドは表面の艶を強調

シルバーやゴールドという素材は、金属特有の艶感が最大の魅力です。映り込みに注意しながら、表面のなめらかな艶感をキープできるよう編集をしてみましょう。

加工方法や商品の形状、大きさによっては一部がくすんだように見える場合もあるため、コントラストや明るさの調整をしながら魅力的に見えるように心がけることが大切です。

最後に

今回はECサイトでジュエリー商品の売り上げをアップさせるために有効な画像編集の方法やポイントについて解説してきました。

一口にジュエリーといってもさまざまな種類があり、素材や大きさ、形状によって最適な編集方法は違います。今回ご紹介してきたのは基本的な編集テクニックですが、突き詰めるほどにジュエリーの商品画像の編集テクニックは奥が深いものです。

まずは今回の内容を参考に、商品にマッチした編集方法を色々と試してみましょう。