2018年から変更となった楽天市場の画像掲載ガイドラインによって、自分自身で画像編集ができるようになりたいと考えている店長も多いです。画像編集といえば難しいイメージを持たれがちですが、実際にその手順を見てみると意外なほど簡単です。コストも最小限で済ませる方法も多いため、今回ご紹介する内容をぜひ参考にしてみてください。

商品画像編集はなぜ重要か?

一口に画像編集と言ってもさまざまな手法があり、その仕上がり具合も千差万別です。高度な画像編集ともなれば一見しただけでは本物の写真と見分けがつかないほど精巧なものもあります。
楽天市場のようなECサイトにおいて、商品画像の良し悪しは売上に直結するほどのインパクトを持ちます。特に検索結果やランキングの中で表示されるサムネイル画像は商品の顔ともいえるほど重要な存在です。
ところが、2018年から楽天市場において画像掲載のルール変更があり、サムネイル画像について細かな規制が設けられることが決まりました。

2018年から変わる楽天市場の画像掲載ガイドライン

2018年から変更となった楽天市場の画像掲載ガイドラインですが、中でも商品の写真に関するポイントが多くのショップを悩ませています。
その内容は、「商品の背景は写真背景または白抜きのみ」というもの。すなわち、サムネイル画像を目立たせるための過度な装飾や奇抜な背景色を規制するという意図があります。
ユーザーにとっては、すぐに商品に気付くことができ、クリックしやすくなるというメリットがありますが、商品を出品しているショップにとっては画像編集に関わる時間とコストがかさむという声が多いです。

コスト削減のために画像編集のノウハウを知りたい

新ガイドラインによって商品画像の見やすさが重視されることとなり、画像編集はほぼ必須の作業となりました。そこで出品業者が自ら編集作業を行うことでコストが抑えられ、より収益性の高いビジネスを展開していくことが可能になります。
今回、楽天のガイドラインに追加された「写真背景」と「白抜き」の編集作業は、それほど高度なスキルを必要とするものではないため、作業のコツを覚えてしまえば簡単に編集が可能です。

背景切り抜きの編集方法

まずは写真の中の一部分のみを切り抜く方法からご紹介していきます。楽天市場の新ガイドラインでは、実際の利用シーンが分かるような背景写真を使用することが認められています。
例えば衣服を着用させたモデルを街で撮影し、商品画像として使用することもできます。この時、モデルが写っている部分を背景写真と合成する場合に今回ご紹介する方法が有効です。

Photoshopで編集する

背景切り抜き画像を編集するにはさまざまな方法がありますが、きれいな仕上がりを求める場合はPhotoshopでの編集がおすすめです。Photoshopの経験が浅い方でも分かりやすいように、選択範囲のツールや機能の基本操作だけで、選択範囲とマスクの切り取る対象の輪郭がはっきりとしている場合は自動選択ツールがおすすめ。ツールパネルの中から「自動選択ツール」を選び、オプションの項目をそれぞれ設定します。
・選択範囲・・・新規選択
・許容値・・・選択する色合いの範囲を設定
・アンチエイリアス・・・オン
・隣接・・・オン
自動選択ツールで設定が難しい場合はクイック選択ツールを選び、ドラッグしながら範囲を決めていきます。
それぞれの方法で対象範囲が決まったら、「選択範囲」から「選択範囲を反転」を選択。その後「編集」の中から「消去」を選択すると背景が消去され、対象範囲のみが残ります。
最後に切り取った写真をお好みの背景写真に貼り付ければ、背景切り抜き画像の完成です。

Paint3Dで編集する

Windows10へ標準インストールされているPaint3Dでも切り抜き編集が可能です。
切り抜き対象を大まかに選択し、「マジック選択」をクリックすると対象の切り抜きが完成します。背景色と対象物の輪郭がはっきりしていれば編集の完成度も上がります。最後に切り取った写真を背景写真に貼り付ければ完成です。
Photoshopのような高度な編集はできないものの、輪郭のはっきりとした背景の中で編集を前提として撮影をするなど、工夫をすれば簡単に編集が可能です。

スマホアプリで編集する

スマートフォンのカメラ性能は年々向上しており、一眼レフにも迫るほどの高画質のものも少なくありません。カメラに付随するさまざまなアプリも続々と登場し、現在では合成写真を作るためのアプリも数多く配信されています。
無料で利用できるアプリも多く、とりあえずお試しで作ってみたい場合や、できるだけお金と時間をかけたくない場合には最適な方法です。

背景白抜きの編集方法

好きな背景を取り入れる切り抜き編集の他に、背景を無地の白色に統一する白抜きという編集方法もあります。
楽天市場の画像掲載ルールでは白抜きも認められているため、編集方法の一つとしてぜひ覚えておきましょう。

Photoshopで編集する

白抜きの編集も基本的には背景切り抜きと考え方は同じです。背景切り抜きでは背景を透明にする必要がありましたが、白抜きの場合は白で塗りつぶす必要があります。
Photoshopの場合は、「選択範囲を反転」した後に白で塗りつぶして完成です。
ちなみに、髪の毛など輪郭の曖昧なものを塗りつぶす場合、「選択とマスク」という機能が最適です。「境界線調整ブラシ」で輪郭を曖昧にしながら塗りつぶしていくことが可能で、Photoshopならではの質の高い仕上がりが期待できます。

オンラインサービスを利用する

白抜きの編集が可能なサービスを提供しているWEBサイトがあります。ほとんどは無料で利用でき、PhotoshopやIllustratorのようなソフトも不要。編集する画像をWEBサイトへアップロードし、高度なスキルがなくても直感的に編集することができます。特に画像編集の初心者やコストをかけたくない人には最適なサービスです。
また、パソコンにインストールして使用することのできるフリーソフトも多いです。このように、さまざまな方法で無料で手軽に白抜き画像の編集をすることが可能です。

専門の業者へ依頼する方法もある

楽天市場の画像掲載ガイドラインは2019年3月から罰則付きのルールとして運用されます。出品数が多く大量の画像データの編集が必要なショップの場合、コストは度外視してでも間に合わせなければならないケースも出てきます。
楽天をはじめとしたECサイト向けの商品撮影や画像編集を専門に扱う業者も多く、どうしても時間がない場合は専門業者へ依頼することも一つの方法として検討してみましょう。
楽天市場の画像掲載ルールを破ってしまうと、場合によっては厳しいペナルティが課されることもあります。最悪の場合、出品停止になるばかりではなく、高額な違約金が請求となる可能性もあります。
自店の売上げアップはもちろん、これまで築き上げてきた顧客との信頼関係を守るためにも、新ルールへの対応は早めに対策を考えておきましょう。

まとめ

楽天市場の画像掲載ルールへの対応のため、今回は画像編集の具体的な方法について解説してきました。出品数やショップの規模によっても必要な時間やコストはさまざまですが、最終的には全てのショップが新しいルールの下で運営していかなければなりません。
今回ご紹介した「背景切り抜き」や「白抜き」の編集そのものは比較的簡単な方法であり、出品数が少ないショップであれば簡単に編集も可能です。
また、初心者にとって画像編集は難しいイメージを持たれがちですが、無料で簡単に編集ができるサービスも多いです。
一方、商品数に応じてコストが嵩んでしまうのが難点です。時間が限られた中で対応に迫られているショップは、外注も選択肢ですが、今一度、内製で簡単・スピーディーにできる撮影システムの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。